シークヮーサーの名前は、酸っぱいものを食する意味といわれ、未熟果の果汁を沖縄特産の芭蕉布の洗濯やシミ抜きに用いられたことから酢に浸す意味もあると述べられています。また昔から薬用として煎じて服用されていたとも記録されているようです。機能性成分として、すでに米国農務省で発ガン抑制が確認されたリモノイド類があります。これらの生理活性は、脂質異常症の予防、改善などにも期待されています。また多種のフラボノイド類も含有し、毛細血管の強化作用が報告されているヘスペリジン(ビタミンP)は、他にも抗アレルギー作用、抗ウイルス作用が確認されています1)。ノビレチンは乳タンパク質に含まれるβラクトグロブリンとの同時摂取によりアレルギー症状が有意に緩和されることも明らかになっています2)。さらに、脂肪細胞の分化や脂肪分解を促進し、肥満を防ぐ効果が期待できるといわれています3)。