マカはアブラナ科の植物でカブのような形をした植物です。産地は南米ペルーのアンデス地方で4000m以上の高地という厳しい環境下で栽培されており驚異的な生命力を持った植物といわれています。マカはインカ時代から食用としてだけでなく薬用として用いられてきました。滋養強壮、繁殖能力についての伝承は多くありますが、地元の研究機関の調べでは、羊や牛で有意に繁殖力が増えた研究結果が報告されています。成分についてはミネラル量で鉄、銅、亜鉛が、ジャガイモやニンジンより豊富に含まれ、一般的な塊茎作物がアミノ酸不足であるのに対し、マカには豊富に含まれていることも特徴です。さらに、最近の研究では、グルコシノレート、アルカロイドなどの生理活性物質についての検証が行われており、中でもベンジルグルコシノレートが注目されています。マカに大量に含まれているベンジルグルコシノレートには、不妊改善、妊娠促進、男性性機能の改善、月経サイクルの正常化、更年期障害の緩和など様々な機能をもつことが推測されています1)。特に、男女共に滋養強壮に効果が期待されており、健康な男性の性欲を改善したとの報告もあります2)。