期待されるはたらき
・膨満感が得られる
・摂食抑制に繋がる
・血中の中性脂肪を低下させる

チアシードは南米原産の植物、チアの種です。ゴマのような形をしており、食物繊維やα-リノレン酸を豊富に含みます。水に浸すと食物繊維が水を吸い、体積が約10倍に膨らむことで膨満感が得られるためダイエットのための摂食抑制に繋がるといわれています。

α-リノレン酸は、植物油の主成分である脂肪酸のひとつで、分類上は不飽和脂肪酸のオメガ3に属します。オメガ3脂肪酸として、マグロやカツオなどの大型の青背魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)、イワシなど小型の青背魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)がよく知られていますが、チアシードの種には30%を超える脂質が含まれており、さらにその中の約60%がα-リノレン酸ですので、植物性でありながらその優れた供給源となります。その機能として、血中の中性脂肪を低下させる働き、血栓ができるのを抑制する働き、高めの血圧を低下させる働きがあるといわれています。

また、食事と一緒にチアシードを食べると食後の血糖値上昇が抑制されたとの報告もあります1)

【参考文献】

1)Vuksan V et al..Eur J Clin Nutr. 2010 64(4):436-438