食物繊維は消化されずに、小腸を通って大腸まで達する食品成分です。
便秘の予防をはじめとする整腸効果だけでなく、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、多くの生理機能が明らかになっています。現在ではほとんどの日本人が不足気味の成分ですので、積極的に摂取することが勧められます1)。
食物繊維は、魚介類や肉類などの動物性食品にはほとんど含まれず、豆類・野菜類・果実類・きのこ類・藻類などに多く含まれています。効率的に食物繊維を摂るには、これらの食材を毎日の食事の中にうまく取り入れることが必要です。一日あたり約20gの摂取が目標値として定められています2)。