海藻の表面に存在するヌルヌルとした成分の一つがフコイダンです。フコースという単糖類を主成分とする多糖類で、食物繊維の一種です。昆布、ワカメ(メカブ)、モズク、ヒジキなどの褐藻類にだけ含まれます。フコダインはがん細胞を自滅させるはたらき、すなわちアポトーシス誘発作用があり、フコイダンにはがん細胞に直接はたらいて自滅するように仕向ける作用があることがわかっています。しかし正常な細胞に対してははたらかないので副作用はありません。その他にも血管新生抑制作用や免疫賦活作用なども明らかになっています。このような点で、がんの代替療法としても注目されています 1) 。