「タイガーナッツ」は、北アフリカや地中海に自生する植物「食用ガヤツリ」の塊茎(カイケイ)で野菜の一種です。日本ではあまりなじみのない食材ですが、エジプトやアフリカでは古くから食べられていたと考えられ、スペインではタイガーナッツから作られる「オルチャータ」というドリンクが、日常的に嗜好されています。「タイガーナッツ」の成分は主にデンプンや脂肪ですが、食物繊維が多く含まれますので、その優れた供給源となります。その他の栄養素としてビタミンE、オレイン酸を含むのも特徴です。自然なやさしい甘みとナッツの香りがあり、シャキシャキした食感は、調理しても缶詰にしても失われません。「タイガーナッツ」のシャキシャキとした食感は、フェノール化合物が細胞壁を架橋して強くしていることに由来します1)。噛みごたえのある食品や食事は、食べ過ぎの防止、交感神経を刺激してカロリーを消費しやすくする、満腹中枢を刺激して食欲を抑制する、これらの点でダイエットにつながるといわれています。