α-リノレン酸はオメガ3系の二重結合を3個もつ多価不飽和脂肪酸で、体内では合成されないため食物から摂取する必要がある必須脂肪酸です。
亜麻仁、大豆、カノーラなどを原料とする油脂に含まれます。摂取量が極めて少ない場合に必須脂肪酸欠乏症になる可能性があります。
血液中の中性脂肪やコレステロールなどが動脈の内側に蓄積しておこる冠動脈疾患のリスクを減少させると考えられています1)。α‐リノレン酸を多く含む食事を摂取することで、高血圧症を発症するリスクを3分の1に低減するとされています2)。オメガ3系脂肪酸の総量として、一日あたり1.6g~2.4gの摂取目安量が定められています3)。